県内初デジタル商品券 和歌山市が参加店募る
和歌山市は、新型コロナウイルスの影響を受けている飲食店や小売店などを支援し、市内の消費を喚起するため、スマートフォンで使える県内初のデジタル形式のプレミアム付き商品券を10月に発売する。参加店舗の登録を今月22日から受け付ける。
プレミアム付き商品券は、1口4500円を3000円で販売するデジタル商品券を45万口(プレミアム率50%)、1口4000円を3000円で販売する非デジタル商品券を19万口(同33・3%)発行する。事業費は12億2874万円で、6月市議会で成立している。
いずれも2000円分は全店舗共通で使えるが、残り2000~2500円分は、「中小店舗」に使用を限定。1000平方㍍以上の大規模小売店、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、市外に本社がある事業所、フランチャイズチェーン店を除いた店舗を対象とし、市内事業者に効果が届きやすくしている。
購入は、デジタル、非デジタルのどちらかを選び、1人当たり2口が上限。利用期間は10月下旬から来年2月15日までを予定し、募集期間などは10月上旬に発表する。
まず市民限定で募集し、申し込み多数の場合は抽選。販売予定数に達しない場合は限定なしの2次募集を行うが、申し込み多数の場合は1次募集で未購入の市民を優先し、残りを抽選とする。
参加店舗の登録は8月22日~9月21日に募集。以降も随時登録は受け付けるが、期間内に応募すると、参加店舗一覧リーフレットに店舗名が記載される。応募は、8月22日開設予定の専用ポータルサイトから。
登録希望事業者向けの説明会は、8月30日と9月8日の午前10時からと午後2時からの計4回、和歌山商工会議所4階大ホール(西汀丁)で開く。申し込みは市プレミアム付商品券事業事務局コールセンター(フリーダイヤル0120・885・205=8月22日開設予定)。申し込み不要のオンライン説明会も開く予定(詳細未定)。
8日、市役所で記者会見した宮田真吾産業交流局長は「過去最大のプレミアム率であり、中小店舗でしか使えない限定分も設けている。市内の事業者にはどしどし参加の申し込みをお願いしたい」と呼び掛けた。