「色撮鳥」個性豊かに 海南駅構内で写真展

和歌山県海南市の写真クラブ「色撮鳥(いろとりどり)」の第45回作品展が15日まで、同市のJR駅構内1階ギャラリー「かいぶつくん」で3年ぶりに開かれている。

同クラブは45年前、同市にあった西本カメラの店長や利用客、海南高校の写真クラブの生徒らが集まり発足。元日本陸軍少尉の小野田寛郎さんの捜索隊にも加わった山本昇さんが初代会長を務めた歴史ある写真クラブ。ことし45周年を迎え、同市では2番目に古いという。

作品展は、講師の花畑重靖さんと会員5人の風景写真など、A3ノビからA1サイズまでの17点を展示している。個人の感性を写し出した色とりどりの作品がずらり。

池に落ちた葉が木漏れ日に照らされ、浮かび上がるように見える「脚光の水面」を撮影した大瀬克幸さん(74)は「葉が『私を撮って』というように落ちてきた。波紋が収まるのを待って撮った」と撮影時を振り返り、「見る人の想像をかき立て、写真にくぎ付けになるような作品を撮っていきたい」と話す。

他にも、紅色に染まる海にススキの穂のような花火が印象的な作品や、あらぎ島の棚田で古式農法で作業する人を捉えた一枚などさまざま。大瀬さんは「撮る人の個性あふれる作品ばかり。見方も十人十色。楽しんで見てもらえたら」と話している。

午前10時から午後5時まで。

会員の大瀬さん㊨と岡田勝さん

会員の大瀬さん㊨と岡田勝さん