前週比16日連続で減少 新規感染689人
和歌山県が9日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者は689人(うち見なし陽性15人)で、前週の同じ金曜に比べ123人減少した。80~90代の3人の死亡が確認され、死者は累計233人。新規クラスター(感染者集団)の認定は2件だった。
新規感染者の保健所管内別内訳は、和歌山市313人、海南50人、岩出87人、橋本59人、湯浅29人、御坊29人、田辺66人、新宮53人、県外3人。
亡くなったのは、海南管内の80代男性、和歌山市の90代男性と80代女性。80代女性は在宅で発症し、救急受診で陽性が判明し、入院していた。
新規クラスターの場所と感染者数は、648例目が和歌山市の特別養護老人ホームで入所者4人と職員8人、649例目は海南管内のサービス付き高齢者向け住宅で入所者6人と職員3人だった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比13・3人減の619・9人で、16日連続で減少した。
県内の感染者は累計12万3827人。入院者数は250人、重症者は県基準で51人、国基準の該当者は4人、肺炎患者は70人。病床使用率は45・9%。自宅やホテルでの療養者は3874人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、症状が悪化してから受診する例が依然として見られることから、早期受診を改めて呼び掛けた。
また、発症から7日間、症状軽快から24時間が経過している人について、国が従来は10日間としていた療養期間の解除を可能とする見直しをしたことを受け、野㞍技監は、高齢者施設や保育所の従事者ら、重症化、感染のリスクが高い人と接する人について、従来通り10日間は勤務を控えるよう保健所から要請する考えを示した。