和歌山市議会が開会 尾花市長が3期目所信
和歌山市議会9月定例会が15日、開会した。市当局は総額49億35万円を増額する2022年度一般会計補正予算案2件を含む議案16件などを提出。8月21日の市長選で3選を果たした尾花正啓市長は、「市民の皆さまと共に『オール和歌山』の力で、近畿の中でもきらり輝く元気な都市を創造する」などと3期目の所信を述べた。
本会議の冒頭、8月24日に死去した宇治田清治市議に対して黙とうが行われ、21日の市議補選で初当選した林佑美市議(維新)、山本大地市議(自民)があいさつした。
尾花市長は所信表明で、市長選でも示した「誰もが安心して暮らせる優しいまち」「子供たちがいきいきと育つまち」「ふるさとで学び働けるまち」「県都として活力にあふれたまち」の四つの将来像に沿って、3期目に取り組む重点政策を紹介。市民、行政、企業などの協働を促し、市の未来を担う多彩な「人」を育てることで、「自然・歴史、文化、情報などを含む都市環境の質を持続的に育み、発展へとつなげる『まち育て』を実現していく」と述べた。
補正予算案の主な内容は、子ども医療費の無償化を来年度中に18歳まで拡充するためのシステム改修、物価高騰の影響を受ける私立保育所などの食材費や光熱水費の助成、漁業者に対して高騰する燃料費の一部を補助する事業などとなっている。
9月議会は10月7日までの23日間。9月20~22日、26、28日に一般質問、29、30日、10月3~5日に常任委員会を予定している。