頂く命に感謝して 長保寺で万物供養祭

食卓に上がるあらゆる食材に感謝する「魚介鳥獣草木供養(万物供養祭)」が14日、和歌山県海南市下津町上の国宝・長保寺(瑞樹正哲住職)で行われ、市内外の飲食業者、調理師会のメンバーら35人が祈りをささげた。

万物供養祭実行員会と海南海草調理師会(中岡勲会長)が主催。県調理師会(味村正弘会長)の食育推進事業の一環として、生き物の命をもらっていることの大切さを知り、人間の「知育・体育・徳育」に重要な自然の恵みに感謝の気持ちを込めて実施されている。

国宝の本堂で瑞樹住職に代わり、息子の弘芳さんが阿弥陀経などを唱え、参列者が順番に焼香した。

中岡会長は「食品を取り扱う者として自然の恵みに感謝し、食育推進に努めてまいりたい」と述べ、県調理師会の味村会長に代わり出席した妻の由里さんは「法要に参列し、改めて命をいただくことの大切さを感じる」と話した。

焼香後は寺に隣接する池に金魚を放流し、参列者や協賛者の名前を書いたお札をまいて自然や生き物への感謝の祈りをささげた。

自然の恵みに感謝し祈りをささげる

自然の恵みに感謝し祈りをささげる