収穫前の柿や稲に痛手 台風14号農林業被害

和歌山県は21日、台風14号による県内農林業への被害が同日時点で2192万2000円に上ったと発表した。農産物では、収穫時期を控えた紀北の柿や稲の被害が大きい。調査は継続中のため、被害はさらに増える可能性がある。

柿の被害は海南市や紀美野町、紀の川市で枝折れによる落果が33・1㌶で確認され、被害額は314万7000円。稲は岩出市、紀の川市、有田川町の2㌶で倒伏があり、101万3000円。御坊市、印南町、上富田町では、ナスの風すれや落果が1・3㌶、122万8000円となっている。

農業用施設では、ハウスの被覆破損が和歌山市、海南市、湯浅町など7市町で計37カ所、640万2000円の被害。

林業関係では、田辺市の林道でのり面崩壊などが3カ所、45㍍にわたって見つかり、1000万円の被害となっている。