粉河祭を写真で 旧堀口邸で約100点展示
和歌山県紀の川市粉河地区の粉河祭を写真で紹介する「『懐かしの粉河』写真展」が24、25の両日、同地区の「旧堀口邸」で開かれる。
同展を主催し、展示品を管理する「粉河活性化チーム」によると、写真は地元の住民から収集。1945年から60年を中心に撮影された写真(A4サイズ)約100点を展示する。共催の「粉河祭保存会」のメンバーが祭りの歴史について解説する予定だ。
「だんじり」のコーナーでは、夏祭りに大勢の子どもたちでにぎわう様子の他、今はなじみが薄くなった法被の着こなし方や祭り独自の掛け声など、粉河の風土について詳しく紹介。
展示が行われる旧堀口邸は、明治後期に建てられた古民家で、かつては診療所や商店に使われていたが、近年は空き家になっていた。旧邸東側の離れでは、同チームの益田照久代表(62)が収集した火鉢などの調度品も展示する。
益田代表は「コロナ禍で粉河地区の祭事に触れる機会が奪われてしまった」とし、「展示会を通じて祭りのにぎわいと明治期の町屋風景を知ってもらい、粉河らしい風土を後世に残してくれたら」と話している。
入場無料。午前10時~午後4時。問い合わせは益田代表(℡090・9620・2384)。