和大留学生に炊飯器 キワニスクラブが寄贈
未来を担う子どもたちのために活動する奉仕団体、和歌山キワニスクラブ(和歌山市湊通丁北、坂本暁史会長)は13日、留学生支援活動の一環として、和歌山大学(同市栄谷、伊東千尋学長)に留学生用の炊飯器(3合炊き)10台を寄贈した。
同クラブは2006年から毎年、同大の留学生用に貸し出し自転車を寄贈してきたが、十分な台数がそろったことから留学生が宿舎で必要となる生活物品に変更。昨年は電子レンジを寄贈した。
県内の留学生支援を行うNPO法人WINコンコード(同市橋丁、潰瀧順一理事長)協力のもと、随時必要な留学生に貸し出されるという。
この日、同大を訪れた同クラブの西口伸副会長は「大学での勉強とともに、和歌山をはじめ日本の観光資源を勉強して(自国に)帰っていただき、今後皆さんの社会貢献につなげてもらえれば」とあいさつ。同大の日本学教育研究センターの長友文子センター長に目録を手渡した。
長友センター長は、特に半年から1年間と短い交換留学生の場合は家具や家電をそろえるのが難しいとし、「生活で必要なものを支援していただくことで、留学生が安心して暮らせる。生活が安定していると勉強もよくできる」と感謝を伝えた。
同大には現在169人の留学生が在籍しているといい、この日は10月から同大に通う4カ国(フランス、ウズベキスタン、韓国、中国)の留学生5人が出席。
フランス人のメリル・ルッソさんはすでに毎日炊飯器を使って親子どんぶりやカツ丼などを作っていると言い、「うれしい。勉強もはかどる」と笑顔で話していた。
同クラブは今夏、初めての取り組みとして留学生の企業訪問を計画。コロナ禍で延期になっているが、今後もさまざまな支援を続けていくという。