経営者に学ぶ 貴志川中でキャリア教育
和歌山県紀の川市の貴志川中学校で18日、市内企業の経営者が講師を務める「市内経営者から学ぶキャリア教育」が行われ、2年生153人が仕事のやりがいや働く意義について学んだ。
市内の中学校では例年、2年生の生徒たちが地域の各企業を直接訪問し、3日間の職場体験をするキャリア教育を行っているが、新型コロナウイルスの影響で訪問が難しくなったため、昨年からキャリア教育の授業を実施。生徒たちは将来の職業について想像しながら、仕事内容に聞き入っていた。
同市打田でウェブ制作、写真撮影、グラフィックデザインなどの企画PRを手掛ける合同会社ギンエンの東詩歩代表(25)が、自身の海外ホームステイや1カ月間のホームレス生活、2年前に起業した経験を踏まえ、「新しい土地に行くことは緊張と不安ばかりだが、現地の人を頼れば必ず助けてくれるので、今の環境が嫌になったら挑戦してみてほしい」とアドバイスした。
将来は看護師を目指しているという女子生徒は「一人で抱え込まずに誰かを頼って生きていくことも大切と知った」と話した。