県立高校の定員11年ぶり増 23年度
和歌山県教育委員会は21日、2023年度の県立高校の募集定員を発表した。全日制は、向陽・普通科と和歌山・総合学科を1学級ずつ増やすなど、2学級95人増の162学級6480人で、11年ぶりに学級数、定員ともに増加となった。
増加の内訳は、和歌山・総合学科と向陽・普通科が各1学級40人と、特例で1学級の定員を35人に減らしている串本古座・普通科の3学級を40人に戻すことによる15人。
県教委県立学校教育課によると、県立高校の募集定員は1989年度の314学級1万3845人をピークに、少子高齢化に伴う減少傾向は続いているが、来春卒業見込みの公立中学校の3年生が、和歌山市で約80人、串本町と古座川町で合わせて約30人増えるため、今回の定員増を行う。
県立中学校からの進学者を受け入れる向陽・環境科学科、桐蔭・普通科、田辺・自然科学科の各2学級、橋本・普通科、日高・総合科学科の各1学級の募集は行わない。
定時制の定員は、22年度と同じ14学級495人。通信制は定員を定めない。