昭和歌謡テーマに 蓄音機コンサートなど

昭和10年代の和歌山の音楽事情を伝えるシンポジウムと蓄音機コンサート、昭和歌謡ライブが12日、午後2時から和歌山市本町のフォルテワジマ4階ホールで開かれる。

主催は同市のぶらくり丁など五つの商店街でつくる市中央商店街連合会の「和歌山ブルース歌碑プロジェクト」(川﨑博史代表)。

石川県の金沢蓄音機館に昭和15年の全国蓄音機組合の名簿があり、ぶらくり丁周辺にあった蓄音機店約20店が記録されている。

1部のシンポジウムでは、金沢蓄音器館の八日市屋典之館長、和歌山市立博物館元学芸員の太田宏一さん、フリーアナウンサーの小林睦郎さん、昭和15年の名簿に掲載されている岩喜蓄音器店の三代目岩橋和廣さんが参加し、当時の和歌山の音楽文化の状況をひもとく。2部はSPレコード盤による解説付き蓄音機コンサート。3部は歌手の宮本静さん、木谷悦也さん(ピアノ)、古久保有亜さん(バイオリン)をゲストに、戦前の昭和歌謡コンサートを開催。

岩橋さんは「金沢から蓄音器を持って来ていただき、独特な音を楽しめるまたとない機会。昭和のぶらくり丁の話と音楽を堪能してほしい」と話している。

チケットは前売り2000円、当日2500円。チケットの販売、問い合わせはルル・ミュージック(℡073・457・1011)。

 

イベントをPRする川﨑代表㊧と岩橋さん