3陣営大票田で訴え 知事選ラストサンデー

和歌山県知事選は19、20日、期間中最後の日曜日を含む週末を迎えた。届け出順に、無所属で政治団体「新党くにもり」元代表、元総務官僚の本間奈々候補(53)、共産党公認で党県常任委員、元和歌山市議の松坂美知子候補(66)、無所属で元衆院議員の岸本周平候補(66)=自民、立憲民主、国民民主、社民推薦=の新人3人は、大票田の和歌山市、田辺市などで活動し、それぞれのスタイルで支持を訴えた。

本間候補

本間候補は19日、和歌山市で遊説をスタート。和歌浦漁港や和歌山城公園、南海和歌山市駅前広場などのイベント会場を巡り、ユー・チューブで自ら実況するライブ配信も行いながら歩いた。午後は海南市へ移動し、夜には田辺市の繁華街を訪れた。20日は同市の朝市を訪問し、新宮市内の商店街や駅前などで街宣。主要政策であるメガソーラーへの反対を訴えるため、上富田町の現場を訪れ、「まさに環境破壊。故郷の山が壊されている。地獄絵図といっても過言ではない」と語気を強めた。

松坂候補

松坂候補は19日、新宮市・東牟婁郡で活動。JR新宮駅前や串本駅前、那智勝浦町のバスターミナルなど人通りの多い場所で街頭演説を行った他、地域の公民館や商業施設などを巡り、住民に訴えを届けた。20日は和歌山市内各地を遊説。JR和歌山駅前、買い物客らが行き交うスーパーの前などで街頭演説し、北部の住宅街などにも選挙カーを走らせた。子育て負担の軽減、県内食料自給率の引き上げ、ジェンダー平等などを訴え、「誰一人取り残さない温かい県政をつくる」と力を込めた。

岸本候補

岸本候補は19日、中紀を街宣。選挙前に話を聞き、印象深かった有田川町の山間部の集落へ、自身の希望で選挙カーを走らせた他、広川町や湯浅町、有田市を走り、各地で街頭演説などを行った。20日は和歌山市内で活動し、推薦を受ける自民党の国会議員の主催をはじめ3カ所で個人演説会を開催。「私の取りえは一軒ずつ会いに回ること。皆さんの声を県政に生かす」と訴えた。この日は、国会議員時代から恒例で取り組んできた、ぶらくり丁商店街の練り歩き、自転車での遊説も行った。

知事候補の訴えを聞きに集まった有権者ら(和歌山市内)

知事候補の訴えを聞きに集まった有権者ら(和歌山市内)