絵本作家の中川さん 書店でライブペイント

和歌山県御坊市の絵本作家、中川貴雄さん(43)のライブペインティングとワークショップが23日、和歌山市松江のTSUTAYA WAYガーデンパーク和歌山店で開かれ、親子連れらが絵本の世界を楽しんだ。

郷土愛を育むことなどを目的に、本紙や市内の書店などでつくる実行委員会が主催する「第2回わかやまリードローカルスタンプラリー」(30日まで)のイベントの一環。

中川さんは『わすれんぼうのサンタクロース』『なんにでもレナール!』などを出版し、ユーモアのある表現や愛らしいキャラクターたちは子どもだけでなく大人にも人気。

この日はF6サイズのキャンバスに、クリスマスをテーマに、アクリル絵の具でサンタやトナカイなどを描いた。来店客は少しずつ色が塗り重ねられていく様子に、足を止めて見入った。

時折サインにも応じ、好きな動物や食べ物をミックスさせた似顔絵に、子どもたちは大喜び。木材を使ったクリスマスのオーナメント作りもあった。

描き始めから完成まで、間近でじっくり見ていた市内の6歳の女の子は「トナカイやサンタさんかわいい。すごく絵が上手で、魔法使いみたい」と興味津々。中川さんは「子どもたちの工夫する力や考える力を育てたい。絵本も、次の展開を想像し、イメージを膨らませながら楽しんでもらいたいですね」と笑顔で話していた。

子どもたちの目の前で描く中川さん

子どもたちの目の前で描く中川さん