お城の美化で地域貢献 三井住友信託銀行

三井住友信託銀行和歌山支店(和歌山市東蔵前丁、渡辺義之支店長)は23日、和歌山城で清掃活動を実施。小雨が降る中、社員ら約20人が美化に努めた。

同社は社会問題の解決に向けてCSR(企業の社会的責任)活動に取り組んでおり、同支店では長年市内で清掃を続けてきた。「まちのシンボルをより美しく」と、7年前からは活動場所を和歌山城に設定。県内事業者らの自主的な清掃活動を認定する県の「わかやまごみゼロ活動」にも選ばれている。

メンバーは竹ぼうきやちりとり、火ばさみなどを手に、表坂から天守閣にかけて作業。小さな紙くずなどの他、城を訪れる人が歩きやすいよう、石段やスロープにたまった落ち葉を丁寧に掃き集めた。

滝田拓望(たくみ)さん(26)は「普段、社会や地域とのつながりを感じられる機会は少ない。小さな活動ですが、会社の仲間で団結して取り組むいい時間になっています」と笑顔。渡辺支店長は「清掃活動を入り口に、社員には環境問題について考え、『自分ごと』として当事者意識を持ってもらえれば。これからも県内唯一の信託銀行として、SDGs達成のために少しでもお手伝いをしていきたい」と話していた。

協力して落ち葉を拾い集める社員ら

協力して落ち葉を拾い集める社員ら