転落の女性救助 紀の川市の男性に感謝状
和歌山県の岩出署は25日、自転車ごと側溝に転落した70代の女性を救助したとして、紀の川市の会社員、山田明弘さん(42)に感謝状を贈った。
同署によると、山田さんは10月30日午後6時10分ごろ、同市の県道沿いをランニング中、うめき声がしたので辺りを見回したところ、側溝に転落して仰向けになっていた女性を発見。すぐに引き上げて、同署へ連絡した。
女性は、駆動補助機付自転車ごと側溝に転落したと見られ、後頭部を打ち、右足を負傷。体が水につかっていたことから、発見が遅れていれば命の危険もあったという。
女性は救助された後、「救急車を呼ばなくてよい」と言い残し、その場を立ち去ろうとしたが、「何かあってからでは遅い」と山田さんが女性を説得し、間もなく駆け付けた救急車によって最寄りの病院へ搬送された。現在は、後遺症もなく過ごしているという。
この日、同署で贈呈式が行われ、井上英喜署長から感謝状を受け取った山田さんは、「人助けをして感謝状を頂いたのは初めて。こそばゆい気分です」と話していた。