主題歌のMV撮影 映画「あつい胸さわぎ」

映画「あつい胸さわぎ」のロケ地である和歌山市雑賀崎や和歌浦地区で、3日から4日にかけて、主題歌「それでも明日は」のミュージックビデオ(MV)の撮影が行われた。同曲を歌うシンガーのHanaHopeさんは「人生が難しくても、また明日はある。希望を持って頑張ろうという気持ちを込めた」と話した。

HanaHopeさんは東京都出身。ことし2月にシングル「Sentiment / Your Song」でデビュー。数多くのプレイリストやチャート入りを果たし、新鋭シンガーとして注目される。

同映画を手掛けた、まつむらしんご監督は「心のすごく奥に響いてくる声」と話し、「エンドロールでこの声が流れたら、とても良いラストになるとすぐにイメージが湧いた。この人の声で映画を終わらせたい」と主題歌を依頼した。

3日、和歌浦湾が一望できる、新和歌浦の私設美術館・和歌浦芸術区の屋上で、歌唱シーンを撮影。撮影が始まったのは午後4時すぎ。まつむら監督が「映画に込めた『絶望』と『希望』のどちらも感じられる時間」だという、光差す夕景と夕闇が迫るこの時間を選んだ。

HanaHopeさんは、まつむら監督やスタッフが見守る中、海を背にカメラを真っすぐに見据え、歌唱シーンを披露。約1時間にわたって撮影が行われた。

MVでは、同映画の主人公・千夏の気持ちを追体験しているように表現したいと、自宅のシーンを撮影した雑賀崎の空き家や漁港、路地などでも撮影した。

HanaHopeさんは「人生のエールが感じられる映画。思いを込めた曲と一緒に味わってほしい」と呼び掛けている。

映画「あつい胸さわぎ」の主題歌「それでも明日は」は、14日発売予定。

和歌浦湾を背景に、歌唱するHanaHopeさん

和歌浦湾を背景に、歌唱するHanaHopeさん