障害者雇用で優良認定 紀陽ビジネスサービス
和歌山労働局(小島敬二局長)は、障害者雇用の取り組みが優良な中小事業主を認定する「もにす認定」に、紀陽ビジネスサービス㈱(和歌山市中之島、田村和也社長)を選出した。県内では2例目。6日、同市黒田の同局で認定通知書交付式が行われた。
「もにす」は「共に進む」という言葉から取られ、企業と障害のある人が共に明るい未来や社会に進んでいくことへの期待が込められている。
紀陽銀行の関連業務を行う同社は、2016年から障害者雇用を始め、18年から毎年複数人を採用。現在21人がデータ照会や資料作成、封入、発送業務などを行っている。過去3年間で就職半年後の定着率は92・3%。働きがいを感じられる職場環境の整備と、能力、適性に応じた職務の開発を進めている。
式で小島局長は「地域におけるロールモデルとして、これからも障害者が活躍できる場を提供していただけることを期待している」とあいさつ。田村社長は「毎日勉強しながら手探りでやってきた。今後の課題は、仕事をきちんと確保し、作り出していくこと。ケアが不十分にならないように新たな仕事を受託し、もう少し拡大していきたい」と話した。