見回りなど対策強化 共通テスト始まる

大学入試センター試験に代わって一昨年から始まった「大学入学共通テスト」が14日、全国で一斉に実施され、和歌山県内では和歌山市と紀の川市の4会場で試験が行われた。

県内の志願者は約3150人。会場は和歌山大学、近畿大学生物理工学部、県立向陽高校、県立桐蔭高校。2日間の日程で、14日は地理歴史、公民、国語、外国語(英語のリスニングを含む)、15日には理科と数学の試験が行われる。

和歌山大学(和歌山市栄谷)では、緊張した面持ちの受験生らが席に座り、試験開始の直前まで熱心に参考書やノートを確認する姿が見られた。受験生らは監督者から注意事項の説明を受けた後、問題冊子と解答用紙が配布されるのを待ち、引き締まった表情で試験に臨んだ。

同大では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、マスクの着用を義務付け、フェイスシールドやマウスシールドを着用しての受験はできないようルールを決めた。無症状などの条件を満たした濃厚接触者は昨年同様、他の受験生と動線がかぶらない場所に設けた別室受験とした。新型コロナ感染や体調不良で受験できなかった場合は、28、29日に追試験がある。

また、昨年、東京大学前で発生した受験生らへの刺傷事件や、スマートフォンでの試験問題文流出などのトラブルを受け、県警との連携を強化してパトロールを行う他、試験中の見回り回数を増やしたという。

問題冊子などの配布を待つ受験生たち

問題冊子などの配布を待つ受験生たち