ふるさと離れても応援 和市が取り組み開始
和歌山市は今月、進学や就職などで市を離れる若者らとふるさとをつなぎ、応援する無料のコミュニケーションサービス「FAVTOWN(ファボタウン)」を開始した。
会員登録すると、「はたちのつどい」や同窓会に関する案内、市の最新情報、市内の店舗で使えるクーポンが届き、さらに一定の要件を満たせば、市の特産品や日用品を詰め合わせた「ふるさと便」がもらえるなど、離れた地域にいても、ふるさとを身近に感じることができる。
昨年10月、市とシナジーマーケティング㈱(大阪市)が締結した「関係人口創出モデル実証事業」に関する連携協定に基づく取り組み。
市は、専門性の高い大学誘致などにより、若者の県外流出に一定の歯止めをかける成果を上げているが、依然として県外進学率は高い傾向にあり、生産年齢人口の低下につながっている。
ファボタウンは、若者が市を離れること自体を問題とするのではなく、転出をきっかけに市とのつながりが途切れることを課題と捉え、将来のUターン移住や、ふるさと納税などで市を支える一人になってもらえる可能性を高めようと、「地元が好き」という共通項でつながり続けることを目指す。