維新の林氏立候補へ 衆院補選、NHK党も擁立

衆院和歌山1区補欠選挙(4月11日告示、23日投開票)を巡り2月28日、日本維新の会が和歌山市議の林佑美氏(41)を公認候補として擁立する方針を固めたことが党関係者への取材で分かった。

1区補選では、自民党が門博文元衆院議員(57)を公認しており、同日にはNHK党が党職員の山本貴平氏(48)の擁立を発表。林氏を含め現時点で3人が立候補する見通しとなっている。

林氏は京都市出身の会社役員で、昨年8月の和歌山市議補選に維新公認で立候補し、初当選。市議補選では、欠員2に林氏と自民公認候補を含む4人が立候補し、林氏がトップの3万5135票を獲得している。

岸本周平氏(国民民主を離党)の知事転出に伴う1区補選で、念願の県都の議席獲得を目指す自民に、維新が県内初の国会の議席奪取を懸けて挑む構図となりそうだ。

維新は近年の国政選挙で党勢を拡大し、昨年7月の参院選比例区の得票では、自民に次ぐ県内第2党となっている。立憲民主党や共産党も候補擁立を目指しており、保守王国・和歌山で野党が維持してきた唯一の議席の行方が注目される。

 

林佑美氏