推奨92品目決まる プレミア和歌山
和歌山県が優れた県産品をブランド認定して推奨する「プレミア和歌山」の第15回推奨品92品目(48事業者)が決まり、最も優れた産品に贈られる審査委員特別賞に、日高川町生活研究グループ美山支部の「ごんちゃん」が選ばれた。
「プレミア和歌山」は県が2008年から進めている制度で、今回の認定により、認定商品は1264品目(427事業者)となる。
奨励賞は、㈲ヒカル・オーキッド(有田市)の「胡蝶蘭フォアスSOSO」とベリー工房田(古座川町)の「南紀熊野蜜」、㈱マルケンみかん(有田川町)の「マルケンみかんジュース賢宝」が輝いた。
発表会と受賞商品の展示は9日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国であり、約30人が出席。
残間里江子審査委員長は「作り手がどういう思いで作っているのか、どうやって和歌山らしさを表現しているのかに力点を置いて審査した」と話し、岸本周平知事は「これまでに県内を回り、『プレミアム和歌山とれたんよ』と言っていた地域の人らの笑顔が忘れられない。プレミア和歌山は企業や関わる人の励みになり、笑顔になれる制度。これからも継承していきたい」とあいさつした。
審査委員特別賞を受けた「ごんちゃん」は、山菜のイタドリ(ごんぱち)を県内で初めて商品化したもの。コリコリした食感が特徴で、イタドリの茎をショウガの効いたしょうゆベースで味付けした懐かしい味わい。
同グループ美山支部のイタドリ部会の竿本みき代部会長(77)は、美山地域では春の山菜として昔から親しまれているが、近年はシカの食害で採れる量が少ないといい、「15年前からは栽培にも取り組んでいる。このような立派な賞を頂け感謝の気持ちでいっぱいです。改めて気を引き締め、ごんちゃんを次世代につなげていきたい」と話した。