キッズオーケストラ 19日に第1回演奏会
「和歌山キッズオーケストラ創設記念第1回定期演奏会」が19日午前11時から、和歌山市七番丁の和歌山城ホール小ホールで開かれる。出演する年中児から大学2年生までの22人が、心一つに美しいハーモニーを響かせる。入場無料。
結成のきっかけは、和歌山キッズオーケストラを指導する同市のバイオリニスト・北島佳奈さんの「音楽には人を楽しませ、元気にする力がある」という思い。コロナ禍においても、真摯(しんし)にバイオリンに向き合う姿を見てもらいたいと、子どもたちに呼び掛けた。昨年8月には、北島さんの演奏会に出演。その伸びやかな音色を観客に届けた。
年齢も経験年数も異なるメンバーで構成する和歌山キッズオーケストラだが、皆が大の仲良しで、息もぴったりだという。舞台に向けて、切磋琢磨(せっさたくま)しながら、互いを思いやる心を育み、一つの音を完成させていく。
3歳でバイオリンを始めた内田実玖(うちた・みく)さん(7)は今回初めてリーダーに立候補。リーダーを務めるのは「メリーさんのひつじ」で、内田さんは「明るく元気に弾いて、楽しい気持ちを届けたい」と笑顔でメンバーを引っ張る。
オーケストラ初挑戦の山口葵さん(8)は「みんなで一つの音をつくるのが楽しい。音が合った時は震えるほど気持ちがいい」と話し、同じく初出演の有井琴乃さん(11)は「互いに励まし合いながら、本番まで頑張っていきたい」と意気込む。
コンサート当日に披露するのは、ロバート・シャーマン「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」や、シベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」、パッヘルベル「カノン」など6曲。
北島さんは「子どもたちの元気な一音一音にきらりと輝く音がある。ぜひそれを聴きに来ていただければ」と来場を呼び掛けている。
問い合わせは北島さん(℡073・494・8518)。