県産ミカンの飲料 JAと伊藤園が共同開発

全国農業協同組合連合会(JA全農)と飲料大手の㈱伊藤園は、和歌山県産温州みかんを使用した新たな飲料製品、「国産かんきつ三種ブレンド」と「和歌山県産みかんゼリー」の2種類を共同開発した。

国内農業の持続的な発展に向け、産地を応援する両者の取り組み「ニッポンエール」の一環。

「国産かんきつ三種ブレンド」は、和歌山県産温州みかんと愛媛県、広島県産のかんきつ類の計3種類をブレンドし、甘酸っぱい味わいと爽やかな香りが楽しめる。果汁の80%に和歌山の温州みかんを使用している。

「和歌山県産みかんゼリー」は、県産温州みかんの果汁を使い、まろやかな甘さとプルッとした食感のゼリー飲料となっている。

発売を受け、JA全農の戸井和久チーフオフィサー、伊藤園執行役員で関西地域営業本部の国枝保本部長、JA県農経営管理委員会の次本圭吾会長らが3月28日、県庁を訪問し、新製品を岸本周平知事に紹介した。

岸本知事は試飲した新商品について「上品さがあり、おいしい」と話し、「和歌山は果樹王国なので、たくさん買っていただきたい」と期待を寄せた。

両製品は、全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで販売し、みかんゼリーは伊藤園の自動販売機でも取り扱う。三種ブレンドは年間480万本、みかんゼリーは720万本の販売を目指している。

新製品をPRする岸本知事(中央)、次本会長(左端)ら

新製品をPRする岸本知事(中央)、次本会長(左端)ら