県政の担い手誰に 県議選きょう投開票

統一地方選前半戦の和歌山県議選は9日、投票が行われ、即日開票される。全14選挙区のうち9区20議席がすでに無投票で決まっており、同日深夜に残る5区22議席の大勢が判明する。本紙エリアは和歌山市(定数15―候補18)、紀の川市(3―4)で熱戦が展開され、どの候補が県民の代表に選ばれるのか、有権者の判断が注目される。

和歌山市は定数15に18人が立候補。党派別で、自民党5人、公明党3人、日本維新の会3人、共産党2人、国民民主党1人、参政党1人、無所属3人。現職は12人、新人が6人。

現有6議席の自民の公認は現職5人。引退し、後継を立てない1人が前回(2019年)獲得した約7000票を巡る争奪戦が激しい。

公明は3、国民は1の現有議席の維持を目指し、ベテランの無所属3人も手堅い選挙戦を展開する中、維新は1議席からの躍進に向け3人を擁立し、共産も2議席目の獲得に全力を上げる。新興勢力の参政党が初の議席を取れるかどうかも注目される。

紀の川市は定数3を現職2、新人2の4人が争う。

かつては自民が議席を独占した選挙区で、前回は無投票で自民が2議席、共産が1議席を獲得。今回は自民が現職と新人、共産が現職を立て、議席維持を目指す中、元紀の川市議会議長の無所属新人が参戦し、混戦となっている。

各市町選挙管理委員会は8日、投票所の設営などを行い、投開票を待つばかりとなった。和歌山市の広瀬小学校体育館でも市職員6人が記入台や投票箱などを設置した。

投票は9日午前7時~午後8時、県内270カ所(うち170カ所は閉所時間を繰り上げ)で受け付ける。開票は午後8時から順次、各市町村の開票所で始まり、最も遅い和歌山市は市民体育館で9時半に開始し、11時15分ごろに終了する予定。

投票箱を設置する和歌山市職員(市立広瀬小学校)

投票箱を設置する和歌山市職員(市立広瀬小学校)