7人超の激戦か 和歌山市議選16日に告示

統一地方選後半戦の和歌山市議選が16日、告示を迎える。定数38に対し45人が立候補を予定し、7人超の激戦が予想されている。市内は11日に告示された衆院和歌山1区補選の真っ最中で、投票日は市議選と同じ23日。国政各党はすでに総力戦を展開する中、市民生活に直結する身近な政策が論戦の中心となる市議選も、相乗効果で関心が高まることが期待される。

市議選に立候補を予定しているのは党派別に、自民党8人、公明党8人、立憲民主党2人、日本維新の会4人、共産党5人、国民民主党2人、参政党1人、幸福実現党1人、無所属14人。現職は31人、新人が13人、元職が1人となっている。

統一選前半の県議選では、自民、公明、立憲、国民は候補者全員が当選し、維新が躍進、共産が議席を減らした。

特に維新は、県と隣接する大阪府・市の知事・市長の座を圧勝で維持し、両議会でも単独過半数を獲得。奈良県知事選も制し、和歌山市でも党勢拡大へ勢いを増しており、各陣営は警戒している。

自民は、現職9人のうち1人が今回は無所属での出馬を予定し、残る8人全員の当選を目指す。

公明は、中尾友紀氏が統一選前半で県議に転出し、中塚隆氏が引退するため、現職6人と新人2人で前回と同じ8議席の維持を図る。

共産は、自民、公明に次ぐ6議席を持つが、引退する姫田高宏氏の後継は立てず、現職5人での戦いとなる。

維新は現職2人、新人2人の4人を擁立。衆院補選に立候補した元市議を合わせてこれまでの最大3議席から、上積みを目指している。

国民は現職2人が現有勢力の確保を図り、立憲は現職1人と新人1人を立て、2議席目を狙う。

初めて候補を擁立した参政と、前回に次ぐ挑戦となる幸福は、初めての議席獲得をうかがう。

無所属では、寒川篤氏、佐伯誠章氏のベテラン2人が引退し、現職は7人が立候補する予定。議長経験者の元職1人が復帰を目指し、新人6人(うち1人は自民推薦)がしのぎを削ることになる。

立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで、西汀丁の和歌山商工会議所4階大ホールで受け付ける。

和歌山市役所前に設置された市議選の啓発看板

和歌山市役所前に設置された市議選の啓発看板