定数38に45人が立候補 和歌山市議選告示

統一地方選後半戦の和歌山市議選(定数38)が16日、告示された。事前審査を済ませていた45人が予定通り立候補し、7日間の舌戦がスタート。同市を選挙区とする衆院和歌山1区補選も激しい戦いが続いており、同じ23日の投票日に向け、市内は数多くの選挙カーが走り回り、有権者に支持を訴えている。

市議選の立候補者は党派別に、自民党8人、公明党8人、立憲民主党2人、日本維新の会4人、共産党5人、国民民主党2人、参政党1人、幸福実現党1人、無所属14人。現職は31人、新人が13人、元職が1人。候補の年齢は25歳から75歳まで幅広い世代にわたっている。

自民、共産、国民は現職全員の当選を図り、公明も新人を含めて議席の維持が目標。維新と立憲は議席の上積みを目指しており、参政と幸福は初の議席獲得に向けての戦い。無所属を含め、7人超過の戦いは現職と新人の激しい競り合いとなりそうだ。

立候補の届け出は和歌山商工会議所であり、各候補は選挙事務所などで出陣式に臨んだ。子育て支援、地域経済の活性化をはじめ、生活に密着した政策課題などについて、有権者に力強く語った。

ある新人候補は、少子高齢化対策や商店街のにぎわい創出などに加え、LGBTQ(性的少数者)などへの差別を許さない社会の構築、文化・芸術の振興による地域力の底上げなども訴え、地域のさまざまな課題の相談に「電話一本、LINE一本で飛んでまいります」と行動力をアピールした。

市内の選挙人名簿登録者数は、15日現在で30万4837人(男14万2770人、女16万2067人)。

出陣式で支援者に訴える候補者

出陣式で支援者に訴える候補者