勇気に感謝 首相が雑賀崎漁師らと面会
和歌山市の雑賀崎漁港で15日、遊説中の岸田文雄首相に爆発物が投げ込まれた事件で、岸田首相は22日午後、現場で容疑者を取り押さえた漁師や雑賀崎漁協の関係者らと市内のホテルで面会し、「身を挺して、危険を顧みず、犯人確保にご協力いただくなど、大変なお力添えをいただいた。改めてご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫び申し上げると同時に、心から厚くお礼申し上げる」と感謝の言葉を直接伝えた。
面会したのは、容疑者確保に尽力した漁師の寺井政見さんや西出賢吾さん、漁港内を案内した雑賀崎漁協の濱田光男組合長ら14人。岸田首相は事件当日にも漁師らに電話をかけ、感謝を伝えていたが、改めて直接面会する場を設けた。
岸田首相は「一歩間違えば多くの方がけがをする、身の危険にさらされる状況だった。皆さま方の勇気と行動力に心から感謝を申し上げる」と頭を下げた。
雑賀崎が日本のアマルフィと呼ばれていることにもふれ、事件によって雑賀崎のイメージが損なわれることがないよう、「アシアカエビやタイがいかにおいしかったか、皆さんの人情がいかに温かかったか、素晴らしい環境の中にあるということを、私もしっかりアピールし、落ち着いたらぜひ、雑賀崎におじゃましたい」と話した。