「闇バイト」加担しないで 県警が啓発講座
SNSなどで特殊詐欺や強盗事件の実行犯を募る「闇バイト」による若年層への犯罪加担や被害を防ごうと、県警は27日、和歌山市黒田の和歌山コンピュータビジネス専門学校の新入生約30人に講座を開いた。
「ダメ!闇バイト~自分を見失うな~」をテーマに、県警職員が特殊詐欺と闇バイトに関する基礎知識や実態、撲滅に必要なことなどを紹介。2月に県警特殊詐欺被害防止広報大使に任命された5人組ロックバンド「キュウソネコカミ」を起用した動画3本も初放映した。
動画ではバンドメンバーが、知らない番号からの電話に出ないことや、すぐに電話を切ること、特殊詐欺被害防止のポイントなどを呼びかけた。「特殊詐欺の犯人は、親戚や近所の人、友達などを狙って電話してくるかもしれない。電話でお金の話が出たら、県警の特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル、0120・508・878(これはわなや)に電話するように」などと注意喚起し、県警による再現ドラマも放映された。
講座を受けた楠本力也さん(19)は「特殊詐欺という言葉を聞いたことはあったが、自分とは関係ないと思っていた。意外に近くにあるかもしれないと感じたので、今後は怪しげな誘いには乗らないように気を引き締めたい」と話した。
同課では、若者を狙った特殊詐欺が県内で増加していることから、今後も撲滅に向けた活動を拡大していく。
動画は、県警公式のユー・チューブチャンネルで視聴可能。各署にも配付し、教育現場をはじめとして、さまざまな場面で使用される予定。