特殊詐欺防止など連携 県警とNTT西が協定

和歌山県警と西日本電信電話㈱(NTT西日本)和歌山支店は4月26日、特殊詐欺の被害防止など「地域の安全・安心に関する協定」を締結した。

同社は、高齢者の被害が多い特殊詐欺を防止するため、電話機に相手の電話番号を表示する「ナンバー・ディスプレー」、非通知の発信者に番号通知を求める「ナンバー・リクエスト」のサービスを、5月1日から、70歳以上の契約者(同居を含む)の回線を対象に利用料を無料にする他、特殊詐欺対策サービスの一定期間無料化などの取り組みも進めている。

今回の協定により同社は、特殊詐欺対策の他、子どもたちが不審者に遭遇した時に避難できる「きしゅう君の車」のステッカーを社用車に掲示し、社員やOBらに県警の出前講座受講の案内をすることなども予定している。

協定の調印式は県庁で行われ、県警本部の岸谷孝行生活安全部長と同支店の土元章弘支店長が協定書に署名した。

岸谷部長は「特殊詐欺の犯人からのアプローチは固定電話がほとんどであり、ナンバー・ディスプレーやリクエストは被害防止に非常に有効。今回の協定はありがたい」と感謝。土元支店長は「社会課題を解決する中で社の発展を目指している。協定は取り組みを加速するいい機会となる」と話した。

協定書を手に(左から)岸谷部長、県警マスコットのきしゅう君、土元支店長

協定書を手に(左から)岸谷部長、県警マスコットのきしゅう君、土元支店長