爽やかに茶花展 和歌山文化協会茶道部
和歌山文化協会茶道部(永岡一惠部長)主催の第34回「茶花(ちゃばな)展」が28日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれ、訪れた人は、茶席とともに、会員が生けた草花をゆったりと楽しんだ。
会員が野で摘んだ草花や庭で育てたものを生け、72点を展示。開会の式典で森本光子会長は「茶道部の皆さんがそれぞれ好きな花を、自分も楽しみながら生けています。ゆっくりとご覧になってください」とあいさつ。尾花正啓市長ら来賓と共にテープカットで祝った。
バイカウツギやヤマアジサイ、シモツケソウ、ヤマゴボウなど初夏を感じさせる草花が野にあるかのように楚々(そそ)と生けられ、陶や竹、かごなどの花器と引き立て合っていた。
訪れた人は、会員のお点前でゆったりと茶を味わった後、茶花が並ぶ隣室で展示を楽しみ「こんなお花が庭にあれば毎日が楽しいでしょうね」などと見入っていた。
和歌山市の70代の女性は「お花と花器の調和が素晴らしく、品がありますね」、泉佐野市から訪れたインド出身の女性は「お茶のお道具も、趣のある草花も、どれもすてき。素晴らしい体験ができました」と笑顔だった。永岡部長は「気候も不順な中、これほど多くの草花を会員の皆さんが準備してくれたことに感激です」と話していた。