岡田阪神の優勝に期待 鳥谷敬さんが講演

阪神タイガースなどで活躍した元プロ野球選手、野球解説者の鳥谷敬さん(41)が6日、日本生命保険相互会社和歌山支社(中嶋徹支社長)主催の講演会で和歌山市を訪れ、岡田彰布監督の下、セ・リーグ首位をキープする現在の阪神について、5人の父親としての子育ての考え方などを語った。

雨の中、会場の和歌山城ホール(和歌山市七番丁)大ホールには約900人が詰めかけ、満席。中嶋支社長が阪神の法被姿であいさつしたのに続いて登場した鳥谷さんは、アナウンサーの酒井連子さんのMCでトークを繰り広げた。

岡田監督は、鳥谷さんの現役時代にも阪神を率い、同じ早稲田大学の出身で、鳥谷さんにとって「父親みたいな感じで接している」存在。

開幕前の岡田監督は、1年目の今季は選手を育てると話しており、「思いの外、チームの仕上がりが早く、岡田さんもびっくりしていると思う」とし、前任の矢野燿大、金本知憲両監督が我慢を重ねて育てた集大成が今のチーム状態に現れていると解説。「岡田さんはおいしい思いをしている」などとイジリながら手腕をたたえ、今季の優勝に期待した。

自身が指導者として再び阪神のユニホームを着る可能性については、「マジで着たくない。選択権が自分にあるなら絶対にやらない。どうやって逃げるか考えている」とユーモアを交えつつ、「やらないとは言ってないですよ」と語った。

鳥谷さんには、小学1年生から高校3年生の5人の子どもがおり、全員が野球以外のスポーツをしていることを紹介。「親の理想や成功体験は自分のものであって、押し付けてはいけない。子どもには自分の人生を自分で決めて、挑戦してほしい」と話した。

講演後は鳥谷さんのサインボールが当たる抽選会もあり、会場は最後まで盛り上がった。

会場のファンと記念のカメラに収まる鳥谷さん(中央)

会場のファンと記念のカメラに収まる鳥谷さん(中央)