飲食サービス業で初 丸和食品「えるぼし」認定

和歌山労働局(松浦直行局長)は3日、女性の活躍推進への取り組み実施状況が優良な「えるぼし認定企業」に飲食サービス業初の㈱丸和食品(和歌山市西浜、小杉和也代表取締役)を認定し、同日付の認定通知書を交付した。

えるぼし認定企業は、「女性活躍推進法」に基づく制度で、認定基準を満たした企業に対し厚生労働大臣が認定する。認定を受けた事業主は認定マーク「えるぼし」を商品や広告に表示することができる。

同社は、業務委託で企業の食堂などを運営。従業員数44人中33人を女性が占める。正社員に占める女性の割合が42・1%と、飲食サービス業の平均37・7%を上回ることや、法定時間外労働と法定休日労働時間の合計の平均が各月、全て45時間未満であることなどが高く評価され、県内13社目、飲食業では初のえるぼし認定企業となった。

同認定は1段階目~3段階目とプラチナに分けられ、同社は5項目で優良評価を得たため、3段階目の認定を取得した。

この日、同労働局で認定通知書交付式が行われ、松浦局長は小杉代表取締役(39)に「県内企業の模範として今後も女性活躍推進に一層取り組んでいただけることを期待したい」と話し、認定通知書と認定マークを手渡した。小杉代表取締役は「認定はゴールではなくスタート。女性に限らずいろんな人が活躍できるような会社にしていき、食を通じて広く社会に貢献していきたい」と話した。

えるぼし認定を受けた丸和食品の小杉代表㊥

えるぼし認定を受けた丸和食品の小杉代表㊥