市和歌山2年ぶり4強へ 新宮に終盤4得点

【準々決勝・第1試合】

新宮
市和歌山 ×

〔新〕河村―泉〔市〕栗谷、小野―麹家▽二塁打=村上、栗谷(市)

第105回全国高校野球選手権記念和歌山大会は13日目の24日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で準々決勝2試合が行われた。第1試合では、市和歌山が新宮を5―2の逆転で下して準決勝進出。大会14日目の第1試合で和歌山南陵と対戦する。第2試合は桐蔭が海南に9―2で勝ち、4強入りを決めた。(試合の詳細は後日)

市和歌山は初回、敵失で2死二塁とし、麹家の左前適時打で1点を先制する。投げては、エースの栗谷が先発した。3回に失策やバントヒットなどで逆転を許すも、切れのある変化球で新宮打線を翻弄(ほんろう)。その後6回までは無失点の好投を見せた。

しかし市和歌山打線も、3、4回と2死三塁の好機を生かせず無得点。1点を追いかけて迎えた6回裏、先頭の栗谷が左中間への二塁打で出塁し、4番・麹家が犠打。1死三塁として、続く大江の中前適時打で同点に追い付いた。さらに8回裏には、先頭の宇治田が遊安で出塁し、四球と左安で1死満塁の好機を迎えた。ここで大江が再び適時打。左越打で2点を勝ち越した。さらに続く大路も右犠飛を放ち、5点目を挙げた。

市和歌山は7回から小野に継投した。力のある直球を軸に、終盤3回を無失点で締め、市和歌山は2年ぶり22回目の4強入りを決めた。

市和歌山の半田真一監督は、難しいゲームを集中して勝ち切れたとし、2本の適時打を放った大江について、「努力を惜しまない選手。必ず打ってくれると信じていた」と話した。

8回裏、大江選手の決勝打となる適時打

8回裏、大江選手の決勝打となる適時打