長期的にトルコを支援 和大でチャリティ
和歌山大学(和歌山市栄谷)の災害ボランティアステーション「むすぼら」によるトルコ・シリア地震被災者支援チャリティ「トルコフェス」が26日まで、同大の図書館1階のイートインスペースで開かれている。学生だけでなく、誰でも参加可能。正午から1時半ごろまで。
むすぼらは、ことし2月に発生したトルコ・シリア地震の被災者支援を目指し、学内に募金箱を設置。3月には在名古屋トルコ共和国総領事館に、約11万円の募金を届けた。
この際、ウムット・リュトフィ・オズテュルク総領事から長期的な支援の必要性を聞いたメンバーらが今回、トルコ料理や雑貨、民族衣装などで同国をより身近に感じてもらえるようなチャリティイベントとして同フェスを企画した。
トルコの国民食「ケバブサンド」(500円)や「トルコアイス」(300円)、「チャイティー」(200円)などの他、同国でお守りとして親しまれている「ナザールボンジュウ」の雑貨などを販売。収益は被災地支援として寄付される。
ケバブサンドは白浜町のトルコ料理屋が協力し、メンバーらが学内で手作り。被災現場の現状をパネルで紹介したり、トルコの民族衣装を着用して写真撮影を楽しめるコーナーを用意したり、さまざまな工夫が凝らされている。
初日の24日には、オープンと同時に大学内外から多くの人が訪れ、にぎわった。むすぼらメンバーで経済学部の3回生、湯川愛理さん(20)は「売れなかったらどうしようと思っていたので、こんなにたくさんの人が足を運んでくれてうれしい」と笑顔。
同市の磯田好隆さん(40)はケバブサンドについて「日本とまた違ったスパイスの味わいで、肉のジューシーさもおいしい」と話し、「少しでもトルコの助けになれば」と話した。
同国からの留学生、メリサさん(21)は、食べるのが久しぶりだというケバブサンドを手に「チャリティイベントを開いてくれて感動です」と喜んでいた。