桐蔭が中盤以降に猛攻 海南粘るも離される
第105回全国高校野球選手権記念和歌山大会は13日目の24日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で準々決勝2試合が行われた。第2試合では桐蔭が海南に9―2で8回コールド勝ち。2年連続の4強入りを果たした。準決勝では、大会14日目の26日に、第2試合で和歌山北と戦う。
【準々決勝・第2試合】
海南 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 |
桐蔭 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 5× | 9 |
(8回コールド)
〔海〕池田、三木―横山〔桐〕白川、中田―宇治田▽三塁打=長坂(海)▽二塁打=三原、淡路2(桐)
海南は3年生の池田、桐蔭は2年生エースの白川が先発した。序盤は両投手ともに得点圏に走者を背負いながらも粘りの投球を披露。4回まで試合は0行進を見せた。
桐蔭は5回裏、先頭の花田が四球で出塁し、盗塁と犠打で1死三塁とする。海南はここでエースの三木が救援も、宇治田が左適時打を放って桐蔭が先制。さらに2死一、二塁として、4番・淡路の左翼線への2点適時二塁打で、この回3点を奪った。
海南は直後の6回表、2死一、三塁から敵失で1点を返すも、その裏に桐蔭は敵失で出塁した走者を、岡田が中前適時打でかえし、再び3点差に。対する海南は8回表に、先頭の長坂が右翼線に三塁打を放つと、続く中前の一ゴロの間に生還し、2点目を挙げた。
2点リードの桐蔭は8回裏、2死満塁から遊失で追加点を挙げ、永岡と三原が左適時打を放つなど、この回5得点を奪って勝負を決めた。
桐蔭の矢野健太郎監督は、5回裏の積極的な攻撃が大きかったとし、「目の前の一戦一戦に、全力で臨みたい」と意気込んだ。海南の上地一生監督は、「自分たちでつくり上げてきたチームだった。3年生はよく頑張ってくれた」と話した。