分煙進め観光に一役 JTが西の丸に喫煙所寄贈
日本たばこ産業(JT)㈱和歌山支社は、和歌山市の和歌山城公園西の丸広場に喫煙所一式を寄贈。27日に同所で受け入れ式があり、尾花正啓市長が同支社の大野大輔支社長に感謝状を贈呈した。
同支社はこれまでに、スタンド式の灰皿を市に提供。城内には喫煙所が7カ所あるが、灰皿の老朽化が進んでいることから、大勢の観光客を迎え、バスの発着場でもある西の丸の喫煙環境を整備しようと、同支社が市に喫煙所の設置を提案した。
喫煙所はトイレの東隣、幅2・6㍍、奥行き8㍍のスペース。パーティションと特大灰皿2台が設けられている。灰皿はボード付きで観光PRを兼ね、城内のお薦めスポットや隣接するわかやま歴史館について写真とともに紹介している。
式で、尾花市長は「和歌山城公園内の喫煙マナーの向上につながり、喫煙しない方にも分煙になり、大変ありがたい」と感謝。コロナの感染症法の位置づけが5類に移行してから観光客も多くなっているとし「イベント時には何千人も集まる場所。分煙のルールをきっちりしていることを、市民をはじめ、県外から来られた方にも知っていただければ」とあいさつ。
大野支社長は「単にスタンドの灰皿を置くだけでなく、観光誘致やマナー啓発など、付加価値をつけたかたちで、たばこを吸う人、吸われない方の協調社会を目指し、引き続き取り組んでいきたい」と話していた。