誘客、輸出促進へPR 岸本知事が香港訪問

岸本周平和歌山県知事は7月17~19日に香港を訪問し、旅行会社に対する誘客促進、食品輸入商社への県産食材の販路拡大の働きかけ、県と「相互協力に関する合意書」を締結している香港貿易発展局の総裁との意見交換など、和歌山のPRに努めた。(写真は県提供)

 

香港ブック・フェアで岡田大使(右から2人目)と共に和歌山をPRした岸本知事㊥

 

初日の17日、岸本知事は県内の観光事業者10社・15人と共に、香港の訪日団体旅行取り扱い最大手、EGLツアーズの袁文英社長と面会。袁社長は2013年から県の観光大使を務め、県への観光誘客に長年尽力しており、岸本知事から感謝状を贈呈した。

同社は、新型コロナウイルス対策に伴う日本の水際対策が昨年10月に大幅緩和された後、いち早く県に団体旅行客を送り出しており、同社と県の一層の関係強化により、さらなる誘客を目指す。

18日は、県と13年に「相互協力に関する合意書」を締結した香港貿易発展局のマーガレット・フォン総裁と会談。これまでの経済交流の成果、現在の香港の経済情勢などについて意見交換し、同局主催の国際見本市への県からの参加などにより、今後も積極的に交流を進めることで合意した。

続いて、香港有数の日本産食品輸入商社、味珍味(香港)有限公司でデニス・ウー社長と面会し、冷凍梅などの県産果実や加工食品の取り扱い拡大を依頼。その後、同社が主催した「和歌山フェア」の会場となった高級百貨店の香港そごうコーズウェイベイ店を視察した。

和歌山フェアの会場では、旬の桃や果実飲料、梅干し、ハウスみかんなどの他、梅ジュースを香港でも楽しんでもらおうと、冷凍青梅、瓶の代わりのパウチ、氷砂糖などのセット販売も行われた。

19日は、企業が個人に商品・サービスを提供する「BtoC」取引の香港最大のイベント「香港ブック・フェア」の視察で香港コンベンション&エキシビジョンセンターを訪問。スポーツ&レジャーエキスポ部門のジャパンパビリオンに「県ブース」が出展しており、岸本知事は岡田健一在香港大使と共に地元テレビ局の番組に出演し、県の産品や観光などをアピールした。

これまで積み上げてきた観光やビジネス分野などでの交流のさらなる発展を目指すと同時に、新たな和歌山ファン獲得に向けて、今後の戦略を模索する訪問となった。

 

和歌山フェアが開かれた香港そごうを視察する岸本知事㊨