よさこいなど盛況 ふるさと海南まつり
海南市民に親しまれている「第31回シン・ふるさと海南まつり」(実行員会主催)が13日、同市日方の旧ショッピングタウンココ跡地周辺で4年ぶりに開かれ、約4万人(主催者発表)が集まりにぎわった。
飲食店や特産品、日用品販売、夜店など計約70店舗がずらりと並び、ココ跡地のメインと隣接するノビノスステージでは、地元中学校吹奏楽部の演奏や、よさこい、バンド演奏などが披露された。
また、アニメやゲームなどのサブカルチャーを通じて、地元の人と他県の人、多世代の交流の場になればと8回前から始まったコスプレや痛車が集まるコーナーも人気だった。
痛車とは、車体にアニメやゲームのキャラクターなどが印刷されたステッカーで装飾した車のこと。東京や山口県など、全国各地から集結。24時間耐久レースに出場しているレーシングカーや360度フルラッピングしている個性あふれる車などが並び、注目を浴びていた。
痛車を展示した香川県の20代の会社員男性は「どんなふうにカスタムしているのか参考になればと思い、初めて参加した。どれも個性的で楽しい」と笑顔。バーチャルアイドル、ホロライブの宝鐘マリンのコスプレをしていた大阪市の女性(28)は「お祭りでコスプレができるイベントはなかなかない。暑いけどみんな盛り上がっていて楽しい」と話した。
ステージでは、夢天翔や紀州龍神によるよさこいが披露され、演者の「和歌山最高」の掛け声に来場者も手拍子で応え盛り上げ、会場は一体となった。
他にも、アユのつかみ捕り、警察や自衛隊、消防車などの乗車体験ができるなど盛りだくさんな内容だった。アユのつかみ捕りに参加した海南市の向井健さん(7)は「ぬるぬるしたけど簡単につかめた。塩焼きにして食べたい」とにっこり。津毛結翔さん(7)「氷が入った水で冷たすぎたけど3匹もつかめた」と喜んだ。
津毛隆作さん(40)は「4年ぶりの開催でたくさん人が集まっているのを見てうれしい。やっぱり祭りはいいね」と笑顔だった。
実行委員長の在本長興さん(45)は「たくさんの人の協力があり、4年ぶりに盛大に開催できて喜ばしい。来年以降も続けていけたら」と話した。