「ゆるめる子育て」 岡﨑大輔さんが発刊

子どもたちの考える力や対話する力、「ライフスキル」を養う放課後スクール「PETERSOX(ピーターソックス)」(和歌山市福島)代表の岡﨑大輔さん(42)が、2冊目の書籍『親も子もラクになる ゆるめる子育て』を明日香出版から発刊した。岡﨑さんは、「親の中にある『こうしないといけない』という思い込みを緩める本。子どもにイライラしてしまう、なぜかガミガミ叱ってしまうなど、その『なぜ』が分かる内容になっています」と話している。

岡﨑さんは30歳まで外資系製薬会社に勤務。うつ病の薬の情報提供する中で「うつ病を治すことも大事だが、ならないようにすることが大事」と思うようになったという。そのためには社会に出るまでのライフスキル教育が重要だと感じ渡米。大学でライフスキルを軸に学び、2014年にPETERSOXを立ち上げた。

現在はバスケットボールやダンス、英語などを通じて、ライフスキル教育を提供。インスタグラムなどのSNSでも子育てに関する情報を発信している。

21年には、子どもを夢中にさせるためには、親としてどうしたらいいのかをつづった書籍『やり抜く子と投げ出す子の習慣』を出版している。

今回は、岡﨑さんが自身のインスタグラムで約1年半にわたり発信してきたことや、子育てに悩む人との対話の中で生まれたことをまとめた。

「勉強させなければならない」「子どもは公園で遊ばせないといけない」など、子どもの反応よりも情報に振り回され、価値観に縛られた52個の思い込みを取り上げ、頑張り過ぎる親の考え方を緩め、「自分軸」を見つけることで子育てが楽になる考え方を紹介している。

岡﨑さんは「子育てに自身をなくしている人や子育ての正解を探す人が多い。その原因は幼少期における親との関係が根っこにある。幼少期の親との関わりを振り返ることでイライラの原因が分かる」、「自分は子育てをする資格がないなど、罪悪感や自分を責めている人に届けば」と話している。

264ページ、1650円。宮脇書店和歌山店やTSUTAYA WAYガーデンパーク和歌山店などで購入できる。

 

出版した書籍を手に岡﨑さん