就労増で在留外国人数が過去最多 和歌山市

和歌山市に在留する外国人が今月1日時点で3995人となり、過去最多を記録している。就労資格による在留がコロナ禍前より大幅に増加したことが要因となっている。

1日時点とコロナ前の2020年2月時点を比較すると、市内の在留外国人数は3680人から315人(8・6%)増加している。

在留資格別にみると、最も多い永住外国人に大きな変化はみられない中、留学が166人(37・1%)減の281人で、コロナ前の水準に戻っていない一方、特定技能や技能実習などの就労資格が469人(65・1%)の大幅増で1189人。就労資格の内訳では、技能実習が最多の584人、特定技能が179人となっている。

市は、市ホームページに在留外国人のためのバナーを設置し、生活相談窓口の案内、災害や観光に関する情報などを一元的に提供する体制を整えた。国際交流課では英語、中国語、韓国語による対応が可能で、利用を呼びかけている。

尾花正啓市長は「労働力としての外国人の就労が増えているのが和歌山市の特徴。できるだけ外国人が生活しやすい環境を、しっかり目指していきたい」と話している。

 

在留外国人の増加について説明する尾花市長