県内最高齢111歳の宮井さん 尾花市長が訪問

高齢者に敬老の意を表し、福祉の増進を図ろうと、和歌山市の尾花正啓市長は、2023年度に100歳を迎える市民らを訪問した。7日には県内最高齢111歳(皇寿)の宮井みねよさんを訪ね、長寿を祝った。

同市では本年度、過去最多の140人(男性21人、女性119人)が100歳を迎え、100歳以上も過去最多の368人(男性41人、女性327人)となる(8月末現在)。

18日の敬老の日を前に尾花市長は、1日に7人、4日に7人、7日に8人の新100歳の自宅や入所施設を訪ね、タオルセットなどの記念品を手渡した。

7日には、特別養護老人ホーム紀三井寺苑(和歌山市紀三井寺)で暮らす宮井さんを訪問。宮井さんは明治45年(1912年)7月、金屋町(現有田川町)の出身で、県内唯一の明治生まれ。

尾花市長は、宮井さんが明治、大正、昭和、平成、令和の五つの時代を生きてきたことに敬意を表し、「心強く、励みにもなる。ぜひこれからも元気で、120歳を目指してほしい」と呼びかけた。

宮井さんの三女・明石よし子さん(84)は、宮井さんについて、「一生懸命で頑張り屋な人。昔から好き嫌いなくよく食べ、おかゆが好き」と話し、「たくさんの人が来てくれてありがたい。一日でも長く、楽に過ごしてほしい」と願った。

県内最高齢の宮井さん(中央)に話しかける尾花市長㊨

県内最高齢の宮井さん(中央)に話しかける尾花市長㊨