美里スポ少バレーボール 近畿で初の頂点に

和歌山県紀美野町立野上小学校などで活動する小学生のバレーボールチーム「美里バレーボールクラブ」(堂西孝俊監督)は、奈良県五條市の上野公園総合体育館(シダーアリーナ)で行われた「第41回近畿ブロックスポーツ少年団バレーボール交流大会」混合の部のAブロックで優勝した。今春から練習日を増やして力をつけてきたチームが、創部17年目で初めて近畿地方の頂点に立った。

近畿大会には、6府県から予選を勝ち抜いた2チームずつの、計12チームが出場。県からは、美里と岩出市バレーボールスポーツ少年団の2チームが挑んだ。各府県のチームがA、B二つのブロックに分かれ、各ブロック6チームでしのぎを削った。3チームでリーグ戦の後、各リーグの覇者が対戦し、優勝2チームが決まった。

美里はリーグ戦で、うた少年少女クラブ(奈良)と八尾ジュニアバレーボールクラブ(大阪)をともに2―0で破ると、決勝では志方アンフィニ(兵庫)もストレートで下して優勝を決めた。

大会を通して、センターの新谷颯太郎主将と、ライトの中谷悠壱選手のブロックが光った。玉城羽衣司選手と中谷成那選手を中心としたレシーブも安定し、新谷主将を軸に得点を稼いだ。

美里は過去に近畿大会の女子の部で準優勝するも、チームとして初の近畿制覇。混合チームとなって3年目で快挙を成し遂げた。堂西監督は約45年におよぶ監督生活の中で、初の近畿優勝。チームは今春に平日の練習を3日から4日に増やし、攻守ともに基本の徹底を図ってきた。

堂西監督(71)は、「こつこつとやってきたのが実った。保護者も初の声出し応援で選手を鼓舞するなど、全員でつかんだ優勝だった」と話し、新谷主将(12)は、主将としてミスした時の声かけを意識。「練習の成果を発揮できた。みんなで楽しく最後までできてすごくうれしい」と振り返った。

チームは今後、サーブとサーブカットにより磨きをかけ、さらなる高みを目指していく。

美里バレーボールクラブでは、学年を問わず、選手を募集している。問い合わせは堂西監督(℡090・5094・9273)。

近畿大会を制したメンバーは次の皆さん。

代表・監督=堂西孝俊▽コーチ=坂本雅律▽マネジャー=吉田智美▽主将=新谷颯太郎▽選手=中谷成那、彌六佑莉、玉城羽衣司、中谷悠壱、栗山陽葵、小林柚良、前部屋美咲

 

近畿大会優勝を果たした美里バレーボールクラブの皆さん(同チーム提供)