桂枝曾丸さん独演会 「わかやま芸品館」

和歌山市の落語家・桂枝曾丸さんの独演会「わかやま芸品館」が10月22日午後2時から、同市小松原通の県民文化会館小ホールで開かれる。毎年恒例の独演会で、新作和歌山弁落語「検診爛漫」の初演、10年ぶりの上演となる創作人情ばなし「花いちもんめ」など、笑って心温まる枝曾丸さんの世界をたっぷり楽しめる。

わかやま芸品館は、ネタ下ろしの場として年に1回開いている大きな独演会で、今回が22回目。

漫画家のマエオカテツヤさんとの共作で手掛け、和歌山のおばちゃんが大活躍するおなじみの和歌山弁落語は、20作目の「検診爛漫」が登場。高齢化率の高い和歌山には、元気に活動する高齢者が多く、健康に気を配る人たちがたくさんいる。そんな身近な存在を巡る面白おかしい騒動のお話。「笑いは健康の源。いっぱい笑って元気になってもらいたい」と枝曾丸さんは話す。

和歌山弁落語とともに、枝曾丸さんが長く手掛けてきた創作人情ばなしは、「花いちもんめ」を10年ぶりに再演する。花街に売られた幼い女の子が、出世しながら風格ある大人の女性へと成長していく物語。高座でもう一度見たいとの声が寄せられていた。

枝曾丸さんの師匠・5代目桂文枝は、女性を演じる巧みさで知られた名人。枝曾丸さんは今回の再演について、「自分の成長を確かめる機会でもあり、頑張りどころ。今の私が伝わる話だと思っている。多くの人に見ていただきたい」と意気込んでいる。

出演者はこの他、現代の女性目線で新作を生み出している桂あやめさん、曲独楽の伏見紫水さん、桂九ノ一さん。

チケットは前売り2800円、当日3000円(未就学児は入場不可)。全席自由。県民文化会館、和歌山城ホール、海南市物産観光センター(かいぶつくん)で取り扱っている他、電話(℡050・3138・2545)、メールで予約できる。メールは件名を「芸品館予約係」とし、名前、人数、連絡先を記入する。

 

桂枝曾丸さん(本人提供)