朝原さんが快走 和歌山マスターズ陸上
和歌山マスターズ陸上競技連盟(関めり子会長)の秋季大会が和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場で行われた。50歳以上の男子100㍍では、北京五輪男子4×100㍍リレー銀メダリストの朝原宣治さん(51)が出場し、当時をほうふつとさせる走りで会場を沸かせた。
大会には9府県から、27~88歳の146人(男子124人、女子22人)が出場した。60~5000㍍走やハードルなどのトラック競技、棒高跳や走幅跳などの跳躍、砲丸投や円盤投などの投てきを、性別や年代などに分けて実施。それぞれの選手が、日頃の練習の成果を発揮した。
男子100㍍は6組に分けて行われ、4組では、元日本代表で現在は指導者などを務める、朝原さんが出場し、11秒52を記録。競技の後には参加者と談笑し、記念撮影や握手、サインなどに応じ、多くの陸上ファンとふれ合っていた。
朝原さんは今回の自身の記録を振り返り、「もう少し頑張らないと」と笑顔。「それぞれの目標に向けて盛り上がる大会として、和歌山(マスターズ)も頑張ってほしい」と話した。
本大会最高齢の出場者、和歌山市の安部公雄さん(88)は、砲丸投、円盤投、やり投に出場。気持ちのこもった投てきを披露し、砲丸投で4㍍29、円盤投で10㍍77、やり投で7㍍98を記録した。安部さんは、「健康のためにも、できるだけ続けたい」と意気込み、「(健康の秘訣は)規則正しく食べて、生活すること」と話した。
各記録の達成者は次の皆さん。
【日本新記録】
《W85》女子ハンマー投=苅部裕子(兵庫)14㍍85
【県新記録】
《W35》女子200㍍=重松友木子(和歌山)29秒86《M30》男子800㍍=前田洋平(和歌山)1分58秒33《M50》男子ハンマー投=井上直樹(和歌山)53㍍23 《W70》女子立五段跳=加藤恵子(和歌山)8㍍42《M80》男子円盤投=土井敏弘(和歌山)25㍍67《W75》女子円盤投=関めり子(和歌山)14㍍85
【県タイ記録】
《W30》女子走高跳=前田めぐみ(和歌山)1㍍55