本来の力を引き出す 新古ミネラル農法
昔からの自然との共存と、最先端技術の強みを掛け合わせた「新古ミネラル農法」のセミナーが5日、和歌山市内であった。一般社団法人難病患者を支える会代表理事の岡田三誠さん、一般社団法人新古農法農鉱化学研究所理事長の谷口清治さんが講師を務め、「種子を強くすることが目的で、あくまで作物には肥料をやり過ぎず、ミネラルの力で作物のサポートをするだけ」と、化学合成された農薬、肥料、除草剤を使わない独自の農法について語った。
セミナーには農業経営者やこれから農業を始めたいという人らが参加。最初に岡田さんがヒトの体はC(炭素)、H(水素)、N(窒素)、O(酸素)が76%を占めていると述べ、4%のミネラルがなければ体は動けないと説明した。
これらのC、H、N、Oとミネラルの構成は全ての生物に当てはまるといい、「食事が命の基。食が私たちの体そのもの」と力説した。
それを受けて谷口さんは「作物もヒトも同じことで、種子本来の力にミネラルをサポート的に使って、育てるのではなく育ってもらうことが大切。そうしてできた作物は強くて味もいい」と述べ、これまで作物がうまく育たずに経営難に陥っていた梅や果樹の農園に、この新古ミネラル農法を試してもらったところ樹勢が回復し、他の農園よりいいものが育った事例も紹介した。
あくまで作物が本来持つ力をミネラルの力で後押しするだけで、いいものができるという話に参加者は「今までやってきたことは何だったのか」と驚きの声も上がっていた。