驚きと感動の連続 マジックフェス盛況
和歌山マジシャンズクラブ(森教二会長)の発表会「第23回マジックフェスティバル」が5日、和歌山市の和歌山城ホール大ホールで開かれ、観客は驚きと感動あふれるステージを楽しんだ。
同市の市民大学マジック教室の修了生でつくる同クラブが市民文化まつりの一環として開いているもの。クラブ会員や、市民大学マジック教室の受講生、子どもマジック体験教室の参加者5人を含め、20人が出演。華やかにドレスアップして登場した出演者は、カップやボール、ステッキ、トランプなど多彩な道具を使って日本古来の古典奇術や洋物奇術を織り交ぜ、不思議さとユーモアのあるマジックを見せた。
「たくさん練習した」という野崎小学校1年の横崎結子さんと、同校3年生の住岡洋希さんは、ハンカチから一瞬にしてバラの花を出現させ、ロープを使ったマジックを披露。
堀本美恵子さんは中国伝統芸能の「変面」に挑んだ。顔に手や扇子をかざした瞬間、着けていた面が変わる様子に観客は驚きの声を上げた。
森会長(81)は、退職と同時に同クラブに入り23年目。技を覚え演技することが意欲や健康の源になっているという。舞台いっぱいに色とりどりの傘が開くイリュージョンを見せ、会場は大きな拍手に包まれた。
最後は出演者全員が舞台に登場。指導者の岩橋延直さん(90)が「みんな真面目に素晴らしい演技をしてくれた。会場の皆さんの温かい拍手がそれを盛り上げ、舞台と観客が一体になった姿を本当にうれしく思う」とあいさつ。
森会長は「9月から練習を続けてきた成果が出せた。きょうのステージを見てたくさんの人がマジックの楽しさを知り、会員になってもらえるとうれしい」と話していた。