介護保険の普及に注力 朝日生命の井口専務
朝日生命保険相互会社の井口泰広代表取締役専務執行役員と矢野浩臣和歌山支社長が10日、和歌山市福町の㈱和歌山新報社を訪問し、介護保険普及への意欲などを語った。
同社は少子高齢化社会が進み、ますます重要性を増している介護保険に早くから取り組んできた。
井口専務は、ことし累計販売件数が100万件を突破したことにふれ、「(民間の)介護保険の普及率はまだ15%ぐらいと低い。社会的インフラとして、われわれはもうちょっと頑張らないといけない」と述べた。
普及にはまず介護について知ってもらうことが大切と、冊子を作成。仕組みや、どれぐらい費用がかかるのかなどについて、分かりやすく紹介し、セミナーも開いている。「長寿社会の中で今後、介護の問題はさらに大きくなる。少しでも社会の課題解決になるよう普及に力を入れたい」と意欲を見せた。
また従業員のストレス軽減やメンタル不調の未然防止に向けた取り組みも紹介。北海道大学と連携し、AIと医療ノウハウを融合したクラウドサービスを導入。パソコン、スマートフォンでいつでも自身のメンタルチェックとアドバイスが受けられ、不調の早期発見からケアまでをトータルサポートしている。「従業員への責任として、健康増進の取り組みを経営課題と位置付け、従業員の健康づくりやメンタルヘルス対策などを推進している」と話した。
旅行が好きで去年、高野山の宿坊に泊まったという井口専務は「和歌山は歴史あるまちが魅力。これから和歌山城に寄って帰ります」と笑顔だった。