健やかに七五三を キワニスが着付けの贈り物
子どもたちへの奉仕に重点を置き、地域社会で奉仕活動を行う和歌山キワニスクラブ(西口伸会長)は13日、和歌山市内の児童養護施設の子どもたち8人に七五三の着付け支援を行った。
今回で5度目の取り組み。きっかけは同クラブメンバーで美容室オーナーの井内紀子さんが、施設の子どもたちに無料のヘアーカットを行い、子どもたちが喜んだこと。さまざまな事情で家族と暮らすことができない施設の子どもたちの七五三を一緒に祝い、思い出をつくってもらおうと行っている。
この日は、井内さんが経営する同市六十谷の美容室ヘアーアンジェリックで実施。参加したのは、市内の児童養護施設こばと学園と虎伏学園で七五三を迎える子どもたち。それぞれ髪をセットしてもらい、晴れ着に身を包んだ子どもたちは、うれしそうな表情を見せた。
着付けを担当した井内さんは「しんどない?大丈夫?」などと優しく声を掛け、女の子は「ありがとう」とにっこり。同クラブのメンバーらから千歳飴などのお菓子を受け取った。
同クラブ副会長の桝谷将秀さんは「子どもたちの笑顔を見られるのが喜び。見守っている大人がいることを子どもたちに伝えたい」と話した。井内さんは「始めた頃よりも子どもの表情が明るくなっていて、おしゃべりする子も増えたように感じる。支援する側の仲間も増えて、一人でも多くの子どもたちに喜んでもらえたら」と話した。