駐車カード不正利用 和市議会職員2人を処分

公用の駐車場パスカードを私的に利用したとして、和歌山市議会事務局は17日、男性技術主査(56)を停職3カ月、男性技師(64)を減給10分の1、2カ月の懲戒処分とした。

発表によると、2人は市議会議長、副議長の公用車の運転手で、公用車内に備え付けていた和歌山城公園駐車場のパスカードを持ち出し、自身の出勤時などの駐車に使っていた。

パスカードの使用履歴を調べた結果、2021年4月からことし7月までに、男性技術主査は187回、計37万4160円、男性技師は21年11月と22年11月から12月までに6回、計1万760円の支払いを不正に免れていた。

ことし7月、同駐車場を所管する和歌山城整備企画課から、長時間の駐車記録があるとして、議会事務局に問い合わせがあったことで不正が発覚した。

市議会事務局の聴取に対し、2人は足の不調やバイクの故障時などに不正利用をしていたと説明。2人は駐車料金に遅延損害金と過料を加え、すでに全額を市に弁済している。

市議会事務局は、21~23年度に運転手2人の所属長だった2人も、管理監督責任で訓告とした。

今回の不正を受けて戸田正人市議会議長は「誠に遺憾であり、市民の皆さま方には心からお詫び申し上げる。事務局職員には、再発防止に向けた指導の徹底と、法令順守を改めて徹底させる」とコメントした。

陳謝する和歌山市議会事務局の幹部ら

陳謝する和歌山市議会事務局の幹部ら