農家が新鮮野菜販売 ぶらくり丁で軽トラ市
新鮮な野菜がお得に買える年末恒例の「ぶらくり丁歳末軽トラ市場」が27日、和歌山市の同商店街のアーケードで開かれた。市近郊の農家8軒が、有機栽培した採れたての新鮮野菜を軽トラックいっぱいに積み、直接販売。同商店街協同組合が1年間の感謝の気持ちを込めて開催する毎年恒例の特別な市となっている。
朝収穫したばかりのハクサイ、ミズナ、カブ、ネギなどが並び、多くの人が買い物袋いっぱいに野菜を購入。紀の川市で活動するアフリカン音楽チーム「米市KASSA(カッサ)!!」が、演奏しながら各トラックを回り、会場を盛り上げた。
毎年来ているという市内の60歳の女性は「金時ニンジン、ダイコン、カブなどお正月に使う野菜を買った。無農薬で新鮮な野菜はおいしくいつも楽しみに来ている」とにっこり。
橋本市で自然農法で野菜や米を育てている海自然農苑の白﨑海さん(32)は「普段お客さんと直接対面して販売する機会がないので、いろいろな話が聞けて楽しいし、どんなものが好きとか欲しいとか分かり、成長につながる」と笑顔で接客していた。
生産者から直接おいしい食べ方や調理法も聞くことができるのもこの市の魅力で、「ワサビ菜はどうやって食べるの?」と質問されると「サラダでもおひたしでもおいしい」と答えるなど、各トラックでは生産者と客のやり取りが行われていた。
同組合の日茂由萬理事長は「コロナが5類になり、人の動きが活発になってきている。来年はさらにたくさんのお客さまに買い物に来てもらえるような商店街づくりをしていきたい」と話した。